REX CARDとリクルートカードプラスを比較
REX CARDは株式会社ジャックスと株式会社カカクコムとの提携カード。
株式会社カカクコムは、価格.com、食べログ、yoyaQ、フォートラベル、eiga.comなどの運営会社ですね。
REX CARDは、年会費条件付き無料、還元率1.75%という好条件の揃ったクレジットカードで、リクルートカードプラスのライバル的存在です。
『日経トレンディ』『MONOQLO』などで高還元率カードとして取り上げられる機会の多いREX CARDとリクルートカードプラス。
「一体わたしはどちらを使ったほうがお得なのか?」と悩んでいる方も多いと思います。
当記事はこの二つのカードを徹底的に比較します!
そして、選択の決め手となると思われるいくつかのポイントをピックアップして紹介します。
国際ブランドの違い
REX CARDの国際ブランドはVisaのみ。一方、リクルートカードプラスの国際ブランドはJCBのみです。
つまり、カード選びはそのまま国際ブランドの違いに直結します。
国際ブランドの違いは、カードを日本国内で利用する限りはほぼ影響ありません。
国内のカード加盟店で、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、銀聯に対応していない店は少なくありませんが、Visa、JCBに未対応な店舗はほぼないからです。
ただ、海外利用を考えている場合は事情が異なります。日本人観光客が多く訪れる地域以外では、Visaが圧倒的に優位です。
年会費条件付き無料のREX CARD、有料のリクルートカードプラス
REX CARDの年会費は初年度は無料、2年目以降は2,700円(税込)ですが、前年度の本会員と家族会員のクレジット支払い合計金額が50万円以上の場合、次年度の年会費が無料となります。
一方、リクルートカードプラスの年会費は初年度も2年目以降もずっと2,160円です。
ポイント換算の仕組みと有効期限
REX CARDは、月間のカードショッピング利用金額2,000円毎に35ポイントのREX POINTが貯まります。
「価格.com安心支払い」に利用した場合は、1,000円毎に20ポイントのREX POINTが貯まりますが、価格.com内で低価格を売りにしているストアは「価格.com安心支払い」に対応していないことが多いため、比較的利用価値は低いと思われます。
REX POINTの有効期限は獲得月から24ヶ月間(2年間)です。
一方、比較対象のリクルートカードプラスは、月間のカードショッピング利用金額100円毎に2.0ポイントのリクルートポイントが貯まります。
リクルートポイントの有効期限は最終ポイント確定日から12ヶ月後の月末までとなります。リクルートポイントの加算がある度に有効期限が1年間延長されますから、有効期間は実質無期限と言っていいでしょう。
還元率とポイント交換商品で比較
REX CARDの還元率は、Jデポで1.75%です。
月間のカードショッピング利用金額2,000円毎に35ポイントのREX POINTが貯まり、3,500ポイントで3,500円分の「Jデポ」と交換できます。Jデポは、カードショッピング利用金額からJデポ金額を差し引いて請求する値引きシステムで、Jデポ残高分が利用料金請求額から割引(相殺)されます。
REX CARDで何を購入しても、Jデポ残高分は割り引かれるわけですから、Jデポという交換商品の汎用性の高さはピカイチです。「キャッシュバックされたお金で何に使ってもいいよ」と言われているようなものですから。
一方のリクルートカードプラスの還元率は、リクルートポイントで2.0%です。
月間のカードショッピング利用金額100円毎に2.0ポイントのリクルートポイントが貯まります。
リクルートポイントは、1ポイント=1円で、じゃらん、じゃらんゴルフ、ホットペッパーグルメ、ホットペッパービューティー、ポンパレ、ポンパレeブックストア、ポンパレモール、Fun★Cart、MARQREL、ERUCA、ごちまる、やっちゃばマルシェ、ショプリエ、AirWALLETで利用できます。
リクルートポイントはリクルートのネットサービス、リクルートポイントが使えるリアル店舗に限られるわけですから、交換商品の汎用性の高さという観点から比較するとREX CARDには敵いません。
ただし、リクルートのサービスの中に一つでも利用機会の多いサービスがある人なら、その弱点は解消されます。
例えば、国内旅行好きで、じゃらんで国内ホテルを予約したり、じゃらんパック(JR新幹線・特急+宿泊、ANA航空券+宿泊、JAL航空券+宿泊)を利用したりする人、ポンパレモールでトイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗剤などの日用品を購入する機会の多い人などですね。
REX CARDとリクルートカードプラスで利用できる電子マネーの比較
REX CARDは、交通系電子マネーのモバイルSuicaとSMART ICOCAへのチャージでREX POINTが貯まります。
一方、リクルートカードプラスは交通系電子マネーのモバイルSuicaへのチャージと、流通系電子マネーのnanacoへのチャージでポイントが貯まります。さらに、ポストペイ(後払い)型の電子マネーQUICPayにも対応しています。
チャージでポイントが付く電子マネー、対応電子マネーをまとめると下表になります。貴方はどの電子マネーを多く使いますか?
SMART ICOCA重視ならREX CARD、nanaco、QUICPay重視ならリクルートカードプラスになるでしょう。
REX CARD | プリペイド型電子マネー | モバイルSuica SMART ICOCA |
---|---|---|
ポストペイ型電子マネー | なし | |
リクルートカードプラス | プリペイド型電子マネー | モバイルSuica nanaco |
ポストペイ型電子マネー | QUICPay |
利用可能なポイントモールの有無
クレジットカードの還元率は「そのカード単体の還元率+そのカードで利用可能なポイントモールの還元率」で考えるべきです。
各カード会社は、カード会員向けにポイントモールを用意しています。カード会員がポイントモール経由でネットショッピング、銀行口座・証券口座の開設、保険資料の請求などを行うと、そのカード会社のポイントを獲得できます。
特にネットショッピングを行った際は、クレジットカードの利用で通常獲得できるポイント+ポイントモール経由のボーナスポイントの二重取りができ、大変お得です。
REX CARDは、株式会社ジャックス発行のクレジットカード。株式会社ジャックスには「JACCSモール」というポイントモールがあります。REX CARD会員は、JACCSモール経由でのネットショッピング、銀行口座・証券口座の開設、保険資料の請求などにより、Jデポを獲得することができます。
REX CARDの利用により獲得したJデポ、JACCSモールの利用によるボーナスJデポは合算して利用が可能です。
一方、リクルートカードプラスはどうか?
リクルートカードプラスは株式会社ジェーシービーの発行するクレジットカード。株式会社ジェーシービーは「Oki Dokiランド」というポイントモールを用意していますが、Oki DokiランドはOki Dokiポイントが貯まるJCBカード会員しか利用することができません。リクルートカードプラスのポイント・プログラムはリクルートポイントです。リクルートカードプラス会員は「Oki Dokiモール」を利用することができません。
もちろん、ハピタス、ライフマイル、ゲットマネーなど特定のカード会員以外でも利用できる「ポイントサイト」と呼ばれるものはあります。ポイントサイトとポイントモールは機能的には全く同一です。
リクルートカードプラス会員はポイントサイトを利用することによって、「Oki Dokiランド」が利用できないデメリットをカバーできますが、リクルートカードプラスの利用で獲得できるポイントとポイントサイトで獲得できるポイントは種類の違うポイントですから単純に合算することはできません。その点、カード会社用意のポイントモールを利用できないリクルートカードプラスは不利と言えます。
[結論]REX CARDとリクルートカードプラスのどちらがお得?
リクルートのサービスを頻繁に利用される方で、nanacoチャージも活用される方にはリクルートカードプラスがおすすめです。
リクルートのサービスをあまり利用されない方にはREX CARDがおすすめです。